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今日はタマ投げ休みます

 

野球で牽制球に対して、走者が必死にベースにしがみつくようにして塁に戻る場面が好きです。

 

アウトにならないよう、体の大きい野球選手があの小さいベースに支配されているような様がかわいく映ります。

 

「いやいや、だってベースに体の一部が触れてないとアウトになるってルールがあるし」ってツッコまれようと、私にはそう見えるんです。

 

そんな私はポケモンカードの対戦中にも、対戦相手がどのポケモンにエネルギーカードをつけようかと迷っている様子に微笑ましく思ってしまうことがあります。

 

エネルギーカードは1ターンに1枚しか付けることができないというルールに忠実に従っている様子が、ベースに戻る野球選手と重なるのです。

 

ちょっと大げさすぎました。でも、かわいく映ることは確かです。

 

今回はそんな1ターンに1枚しか付けられないエネルギーの縛りから自由になれるデッキを紹介します。

 

 

アローラナッシーデッキです。エネルギーカードが入ってません。

 

エネルギーが入ってないので、エネルギー関連で悩むこともありません。

 

サンムーンシリーズに登場するアローラポケモンはエネルギーなしでも使える技を携えていることが多いですが、このアローラナッシーも例に漏れず携えています。

 

 

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「パラダイスドロー」

 

どことなく勝ち組っぽい響きの技名ですが、その技の効果も勝ち組っぽい効果をもってます。

 

なんと、手札が6枚になるように引けるみたいです。しかも自由にトラッシュもしていいのだとか。エネルギーなしで使える技とは思えません。

 

まさにパラダイスです。今回はそんなパラダイスな技を生かす構築にしてみました。

 

  • 高くそびえたつヤシの実

 

本来、山札を引く行為はターン中に行うのが一般的ですが、技で山札を引けるということはサポートカードで引かなくても手札を潤すことができる、つまりドロー効果でないサポートカードを使う余裕ができることになります。

 

このデッキに関していえば、プルメリアセロラといった強力な効果をもつサポートを毎ターン使用できるということです。

 

このデッキはリストをご覧のとおり、妨害系トレーナーズがふんだんに盛り込まれており、それらサポートカードを駆使し最終的に相手の山札切れを目指していきます。

 

優れているのは技だけに限りません。このアローラナッシーはHPが160と高く、さらにムキムキパッドをつければ210に跳ね上がり、こだわりハチマキのダメージ増加ものらないため相手の攻撃を1回耐えてくれます。

 

さらにはプルメリ使用時の、手札を2枚トラッシュしなければならないデメリットが、このデッキではパラダイスドローで引ける枚数を増やすメリットに変わる点も相性がいいといえます。

 

毎ターン、ナッシーが倒れないようにうまく回復させながら、相手のデッキ内のエネルギーをトラッシュしていき技を打たせないところまでもっていければ、もうちょっとで勝利です。

 

  • 山札回復生命体

 

相手の山札切れを狙うデッキでの対戦はどうしてもターン数が多くなるため、番の最初に行うドローの回数も当然多くなってきます。

 

そのうえ、プルメリで手札を消費し、パラダイスドローで手札を増やしているため、これではこちらの山札が先に切れてしまいかねません。

 

それを防いでくれるのが、このスターミーです。

 

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図鑑ナンバーの横に「なぞのポケモン」との紹介がありますが、特性もまさに謎めいています。

 

せっかく進化させたのに山札に帰ってしまう、トレーナー泣かせな奴です。

 

ですがこのデッキにおいては、むしろ帰ってくれて万歳です。笑顔でスターミーを見送ってやれます。

 

手土産にムキムキパッドも持たせてやりましょう。これで山札3枚回復です。

 

このスターミーとシロナを山札にきちんと残しておくことで、自身の山札切れを防いでいきます。

 

この初代エスパータイプポケモンの同期コンビ、なかなかやります。

 

  • Notパラダイスな現実

 

最後に悲しいお知らせがあります。

 

このデッキ、仮に戦術がうまく決まっても現在の25分という対戦時間では、時間内に勝利することができません。

 

相手の山札をトラッシュする技をもつカードを入れればいいのですが、エネルギーカードを入れないというスターミー以上に謎の制約を自らに課しているのと、入れるスペースもないからです。

 

また、互いに山札を切らさないようプレイする緊張感のある楽しみが私は好きなのですが、その楽しみを損なわないためにも、上記の効果をもつカードは入れないほうがいいかもしれません。

 

いつかナッシーが語ってくれました。

 

「これがアローラ流の対戦作法さ」

 

大ダメージを与え合うだけになりがちな対戦環境に、ナッシーは一玉を投じています。

 

ヤシの実だけに。