弱いけど、愛しい
58個。
突然ですが、何の個数だか分かりますか。
本当はスケジュール帳に記された彼女とデートしたことを示すハートマークの個数であってほしいのですが、もちろん違います。
正解は、私が2018年の1年間で作ったポケモンカードのデッキの数です。
Mリザートンマギアナ
グレイシアアマルルガ
新種の呪文ではありません。
デッキのメインを飾るポケモンの名前を連結させる、ポケモンカード特有のデッキ名の表現方法にのっとって記した、作ったデッキ達の一部です。
この羅列を見て、どういう戦い方をするデッキなのかパッと連想できる方は少ないかと思います。
それもそのはず。いわゆる環境デッキ(公式大会などで上位に入賞しうるポテンシャルをもったデッキ)ではないため、インターネット上で話題になることなどありません。
2018年12月現在、ポケモン図鑑に登録されたポケモンの数は807体、スタンダードレギュレーションで使用できるカードの枚数はポケモンだけで2021枚にものぼります。
しかし、公式大会やジムバトルで活躍できる(競技的な使用に耐えうる)ポケモンの数、デッキの数は一握りです。
私はこの現状を好ましく思っていませんが、しょうがないとも思っています。
明らかにカードごとに強弱の差があり、ユーザーに強いと位置づけされるカードは毎月発売される新弾のカード群の一部のみであるからです。
でもやっぱり見たいんですよ。いろんなポケモン達の活躍する姿が。
じゃあどうすればいいのか。
クリーチャーズ(ポケモンカードゲームの開発を手がける会社)に私と同志の者達の署名を集めて、抗議文でも送りつけるのか。
「全ポケモンに平等に活躍の場を与えよ」
大げさな声明すぎます。そんな失礼なことできません。今でも十分すぎるぐらい楽しませてもらってます。
そこで、弱ポケモンへの救済心が強い私は立ち上がりました。
「俺が活躍させてやる!」
おっさんポケモントレーナー生誕の瞬間です。
そう思い立ってから、私のデッキ創作ライフが始まりました。
歯を磨きながら、コーヒーを淹れながら、上司の長い話を聞きながら、常にデッキのことを考えています。
衣食住に「創」がくっついた衣食創住な私の生活から生まれた強くないデッキ、私はこれらのデッキを
「B級デッキ」
と勝手に命名しています。
はっきり言って、弱いです。でも、全く勝てないわけではありません。
ポケモンカードゲームの魅力は存分に詰め込まれています。
だから、使っていて楽しいです。対戦に負けても、このデッキ駄目だなで終わることがありません。
むしろ、第一線のデッキに対して、よくぞ健闘してくれたと愛しさが込み上げてくるほどです。
そんな、弱いけど、愛しいデッキを自称B級デッキ仕立て屋である私がこのブログで紹介していきます。
B級デッキがあちこちのテーブルの上を賑わす日が来ることを祈って。